こんにちは!FXインストラクターの鈴木です。
昨日(8月15日)の海外市場は、FX初心者の皆さんにとって絶好の学習材料がたくさん詰まった一日でした!今日は以下の重要ポイントを一緒に学んでいきましょう。
今日の学習テーマ
✅ 経済指標が為替に与える影響の仕組み
✅ 中央銀行の発言がなぜ重要なのか
✅ 地政学リスクと通貨の関係
✅ 株価と為替の連動性
準備はいいですか?一緒に頑張って学習していきましょう!
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ニュース解説
【学習目標】経済指標と為替の関係を理解しよう!
ニュース1:日本のGDP発表で円安・株高が発生
このニュースで何を学ぶの?
経済指標が発表されたときに、為替相場と株式市場がどう反応するかを学びましょう!
何が起こったの?
8月15日の朝8時50分、日本の2025年第2四半期GDP(国内総生産)が発表されました。
- 実際の数値:年率1.0%増
- 市場予想:年率0.3%増
- 前回の数値:年率-0.2%増
結果:予想を大幅に上回る好結果!
なぜこうなったの?
- 予想を上回る結果 → 日本経済が強い!
- 日本経済が強い → 日銀が利上げするかも?
- 利上げ期待 → 円の価値が上がる可能性
- でも一時的に円安進行 → なぜ?
【用語解説】GDP(国内総生産)
その国で1年間にどれだけのモノやサービスが作られたかを示す指標。国の経済の健康状態を測る体温計のようなもの。
ポイント
GDPが良いと、その国の通貨は強くなる傾向があります。でも、今回は一時的に円安になりました。これは「期待先行」という現象です。
【学習目標】中央銀行発言の影響力を理解しよう!
ニュース2:米財務長官が日銀に利上げを求める発言
このニュースで何を学ぶの?
要人発言【政府や中央銀行の偉い人の発言】がなぜ為替相場を大きく動かすのかを学びましょう!
何が起こったの?
アメリカのベッセント財務長官が「日銀は利上げが遅れている」と発言しました。
なぜこれが大問題なの?
- 異例の発言:普通、他国の金融政策には口出ししない
- 影響力が大きい:アメリカの財務長官の発言は世界中が注目
- 市場への影響:ドル円が147円台から146円台へ急落(約100pips)
【用語解説】pips(ピップス) FXでの値動きの最小単位。ドル円なら0.01円(1銭)が1pip。100pips = 1円の値動き。
市場の反応はこうでした
- ドル円:急激な円高(147円→146円)
- 日本株:銀行株が上昇(金利上昇期待)
- 債券:価格下落(金利上昇予想)
深掘りコーナー:なぜ利上げ期待で円高になるの?
- 金利が上がる → その通貨でお金を預けると利子が多くもらえる
- 利子が多い → みんながその通貨を欲しがる
- 需要増加 → 通貨の価値が上がる(通貨高)
【学習目標】インフレ指標と通貨の関係を学ぼう!
ニュース3:米生産者物価指数(PPI)が予想大幅上回り
このニュースで何を学ぶの?
インフレ【物価上昇】に関する指標が為替や株価にどんな影響を与えるかを学びましょう!
何が起こったの?
アメリカの7月PPI(生産者物価指数)が発表されました。
- 実際の数値:前月比+0.9%
- 市場予想:前月比+0.2%
- 前回の数値:前月比0.0%
結果:予想を大幅に上回るインフレ加速!
【用語解説】PPI(生産者物価指数)
企業が商品を作るときのコストがどれくらい上がっているかを示す指標。将来の消費者物価を予測する先行指標として重要。
なぜこうなったの?
トランプ政権の関税政策により、企業のコストが上昇 → 商品価格に転嫁
市場への影響
- 米国債金利上昇:インフレ懸念でFRBの利下げ期待が後退
- ドル強気要因:金利上昇でドルに魅力
- 株式市場:金利上昇を嫌気して一部下落
- 金価格下落:金利上昇で利息の付かない金が不人気
理解度チェック
Q:なぜインフレが進むと金利が上がりやすいの?
A:中央銀行がインフレを抑えるために金利を上げて経済を冷やそうとするから
知識コーナー
今日覚えたい重要用語
📖 用語解説ボックス
キャリートレード 金利の低い通貨で借りて、金利の高い通貨で運用する取引。日本円は金利が低いので「借りられる通貨」として人気。
地政学リスク 戦争や政治的対立など、地域の政治情勢が経済に与える影響。リスクが高まると安全な通貨(円、ドル、スイスフラン)が買われやすい。
ファンダメンタルズ 経済の基礎的条件。GDP、インフレ率、金利、雇用統計など。これらの数値が良いと通貨が買われやすい。
FX相場の基本法則
📊 相場の方程式
- 良い経済指標 = 通貨高
- 利上げ期待 = 通貨高
- インフレ上昇 = 金利上昇期待 = 通貨高
- 地政学リスク上昇 = 安全通貨買い
ただし例外もあります!
- 市場の期待がすでに織り込まれている場合
- 他の要因がより強い影響を与える場合
- 短期的な思惑と長期的な流れが違う場合
今日の学習ポイント
必ず覚えておこう!
🎯 重要ポイント5つ
- 経済指標は予想との差が重要
- 予想より良い → 通貨高
- 予想より悪い → 通貨安
- 要人発言は相場を大きく動かす
- 特に中央銀行関係者の発言は要注意
- 発言の真偽より市場の反応が重要
- インフレ指標は金利政策の先行指標
- インフレ上昇 → 利上げ期待 → 通貨高
- インフレ鈍化 → 利下げ期待 → 通貨安
- 複数の要因が同時に働く
- 一つの要因だけでなく、総合的に判断
- 短期と長期で影響が違うことも
- 市場の期待値を理解する
- 「織り込み済み」という概念
- サプライズがあると大きな変動
実践で活かすコツ
📈 トレードのヒント
- 経済指標発表前後は注意:大きな値動きの可能性
- 要人発言をチェック:ニュースアプリで重要発言を追跡
- 複数の時間足を見る:短期的な動きに惑わされない
- リスク管理を徹底:想定外の動きに備えてストップロスを設定
今日のまとめ
皆さん、お疲れさまでした!
今日は盛りだくさんの内容でしたが、いかがでしたか?
今日学んだことの復習
✅ 経済指標の予想との差が相場を動かす
✅ 要人発言の影響力の大きさ
✅ インフレと金利と為替の関係
✅ 複数の要因が同時に働くことの複雑さ
皆さんへのメッセージ
FXの勉強は一日では完成しません。でも、今日のような実際のニュースを使って学習することで、確実に知識が身についていきます。
分からないことがあっても大丈夫!最初はみんな初心者です。継続して学習することが一番大切です。
明日も一緒に頑張りましょう!
質問があれば遠慮なくどうぞ!
FXインストラクター 鈴木
※こちらは海外在住の日本人向けコンテンツになります。
