みなさん、こんにちは！FXインストラクターの鈴木です。
今日は2025年8月12日の市場から、とても大切な学習ポイントがたくさんありました。特に「政治的な発言が相場に与える影響」と「経済指標発表前の市場心理」について一緒に勉強していきましょう！
今日の学習テーマ
- 株価上昇が為替に与える影響
- 要人発言の市場インパクト
- 経済指標発表前の相場の動き方
- リスクオン・リスクオフの考え方
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ニュース解説
★★★ ニュース1：日経平均株価史上最高値更新
日経平均が42,999円まで上昇、史上最高値を約1年ぶりに更新
アメリカの関税政策への懸念が和らいだことで、日本株が大幅に上昇し史上最高値を更新した
詳細:
- 日経平均株価：42,718円17銭（前日比+897円、+2.15%）
- 取引時間中の最高値：42,999円71銭
- 前回の史上最高値（2024年7月11日の42,224円）を上回る
- 上昇要因：米関税政策の不透明感後退、米中貿易摩擦懸念の緩和
市場への影響:
- 円安圧力の継続（リスクオン環境でドル円上昇）
- 日本株への外国人投資家の関心増大
- アジア株式市場全体への波及効果
今後の注目点:
- 43,000円台突破の可能性
- 企業決算での関税影響の具体化
- 外国人投資家の資金流入動向
信頼性: 高（NHK、日経新聞等複数メディア）
🎓 学習目標：株価上昇と為替の関係を理解しよう！
なぜ株価が上がると円安になるの？
これはとても重要な概念です！一緒に考えてみましょう。
- リスクオンとは？ 【用語解説】
- 投資家がリスクを取って利益を狙おうとする心理状態
- 株式などのリスク資産に資金が向かう
- 株高→円安のメカニズム
日本株上昇 → 外国人投資家が日本株を買う → ドルで日本株を購入 → ドル売り円買い？あれ？これだと円高になりそうですね。でも実際は円安！なぜでしょう？
ポイント！
実は、株価上昇時は「金利差」と「リスク選好」が重要なんです！
・米国の金利が高い状態が続く
・リスクオン環境では高金利通貨（ドル）が人気
・日銀の金融緩和政策継続で円は売られやすい
★★★ ニュース2：トランプ大統領「金には関税をかけない」発言
トランプ氏のSNS発言で金価格が2.5%急落、政策不透明感が一転して後退
先週から懸念されていた金への関税問題について、トランプ大統領が否定的な発言をしたことで金価格が急落した
詳細:
- 金先物12月限：3,404.70ドル（-2.5%下落）
- 金現物スポット価格：3,358.33ドル（-1.2%下落）
- 発言内容：「金（ゴールド）には関税はかからない！」（SNS投稿）
- 背景：前週に関税検討のニュースで金価格が上昇していた
市場への影響:
- 貴金属市場全体の調整
- 安全資産需要の一時的な減退
- ドル建て商品からの資金流出
今後の注目点:
- 関税政策の具体的な内容発表
- 他の貴金属（銀、プラチナ）への影響
- 安全資産需要の変化
信頼性: 高（Reuters、Bloomberg等）
🎓 学習目標：要人発言が市場に与える影響を学ぼう！
要人発言ってなに？どうして相場が動くの？
【用語解説：要人発言】 政治家や中央銀行総裁など、経済政策に影響力のある人物の発言のこと
要人発言が相場を動かす理由
- 政策変更への期待・懸念
- 「関税をかける」→金の需要増加期待→価格上昇
- 「関税をかけない」→懸念後退→価格下落
- 市場参加者の心理に直接影響
発言内容 → 投資家の解釈 → 売買行動 → 価格変動
なぜ金が注目されたの？
- 金は「安全資産」として人気【用語解説】
- 関税がかかると→輸入コスト上昇→金価格上昇の可能性
- 投資家が先回りして金を買っていた
ポイント！
政治家の発言は予測が難しいため、急激な相場変動の原因になりやすい
★★☆ ニュース3：ドル円148円台回復、円安継続
ドル円が148.11円まで上昇、8月1日以来の高値を記録
米CPI発表を控える中、円買い材料の乏しさとドル高期待でドル円が148円台を回復した
詳細:
- ドル円高値：148.11円（8月1日以来の水準）
- 現在レベル：148円台前半で推移
- 日銀政策据え置きの影響継続
- 米CPI発表（21:30予定）への警戒
市場への影響:
- 日本の輸出企業にとってプラス
- 輸入コスト増加圧力
- 他のクロス円通貨ペアも堅調
今後の注目点:
- 150円台への上昇可能性
- 日銀の為替介入警戒水準
- 米CPI結果による方向性
信頼性: 高（外為どっとコム、ザイFX!等）
🎓 学習目標：金利差がなぜ為替に影響するかを理解しよう！
円安が続く理由を一緒に考えてみましょう！
【用語解説：金利差】 2つの国の政策金利の差のこと。高金利通貨に資金が流れやすい
現在の状況
- アメリカ：政策金利 約5.25-5.50%
- 日本：政策金利 約0.5%
- 金利差：約5%（アメリカの方が高い）
なぜ金利差があると円安になるの？
- 投資家の行動
日本で借金（低金利）→ アメリカで運用（高金利） → ドル買い・円売り → 円安 - キャリートレード【用語解説】
- 低金利通貨で借りて高金利通貨で運用する取引
- 金利差が利益の源泉
実例で考えよう！ 100万円を1年間運用する場合：
- 日本の銀行：0.5%の利息 → 1年後105,000円
- アメリカの銀行：5.5%の利息 → 1年後155,000円
- 差額：50,000円！
ポイント！
金利差が大きいほど、高金利通貨が買われやすい
知識コーナー：今日学んだ重要用語
📚 用語解説ボックス
リスクオン・リスクオフ 📈📉
- リスクオン：投資家がリスクを取って積極的に投資する状態
- リスクオフ：投資家がリスクを避けて安全な資産に逃避する状態
- 株価、金利、為替すべてに影響する重要な概念
安全資産・リスク資産 🛡️⚡
- 安全資産：価格が安定している資産（国債、金、円など）
- リスク資産：価格変動が大きいが収益性の高い資産（株式、新興国通貨など）
キャリートレード 💰
- 低金利通貨で資金を調達し、高金利通貨で運用する取引手法
- 金利差が利益の源泉
- ドル円相場の長期トレンドを決める重要な要因
今日の学習ポイント
覚えておくべき重要事項
- 株価と為替の関係
- 株高時でも必ずしも自国通貨高にはならない
- 金利差とリスク選好度が重要な判断材料
- 要人発言の影響力
- 予測困難な政治的発言は急激な相場変動の原因
- 特にSNS時代は発言の影響が瞬時に広がる
- 経済指標発表前の相場
- 重要指標発表前は様子見ムードになりやすい
- ポジション調整の動きが見られる
- 金利差トレード
- 長期的な為替トレンドの重要な決定要因
- 中央銀行の政策変更で大きく変化
理解度チェック
Q1: なぜ日本株が上がっても円安になったのでしょうか？
Q2: トランプ大統領の発言で金価格が下がった理由は？
Q3: 金利差が為替に与える影響を説明できますか？
次回予告：明日以降の学習テーマ
今週の注目イベント
8月12日夜（今日）: 米国CPI発表 🔥
- 学習テーマ：「経済指標の読み方と相場への影響」
- なぜCPIが重要？インフレと為替の関係は？
8月14日: 米国PPI発表 📊
- 学習テーマ：「生産者物価指数とは何か」
- CPIとPPIの違いと市場への影響度
8月15日: 米国小売売上高発表 🛒
- 学習テーマ：「経済指標の組み合わせで見る景気判断」
- 複数の指標を組み合わせた分析方法
来週の特別企画
「夏休み特別講座：FX基礎用語総復習」 今まで学んだ用語を整理して、秋からの本格トレードに備えましょう！
まとめ
今日は市場が大きく動いた一日でしたね！特に政治的要因が相場に与える影響の大きさを実感できたのではないでしょうか。
FX初心者の皆さんにとって、今日学んだポイントは
- ニュースの背景を理解することの大切さ
- 複数の要因が絡み合って相場が動くこと
- 基礎知識の積み重ねが相場理解に不可欠なこと
難しく感じることもあるかもしれませんが、一歩一歩確実に学んでいけば必ず理解できるようになります。一緒に頑張りましょう！
明日の米CPI発表も楽しみですね。どんな結果が出ても、それを学習の材料として活用していきましょう！
次回もお楽しみに！質問があればいつでもお気軽にどうぞ。
FXインストラクター 鈴木
※こちらは海外在住の日本人向けコンテンツになります。