皆さん、おはようございます!FXインストラクターの鈴木です。
昨日から今日にかけて、FX市場では本当に多くの学びがありました。特に「雇用統計がなぜこんなに重要なのか」「相場が急変した時にどうなるのか」を実際の事例で学ぶことができる、とても良い教材となりました。
今日は一緒に、「市場の大きな動きから学ぶFXの基本」をテーマに勉強していきましょう!
今日の学習テーマ
✅ 経済指標が為替に与える影響の仕組み
✅ リスクオフ相場での通貨の動き方
✅ 中央銀行の政策変更が市場に与える影響
✅ 相関性の高い市場同士の連動メカニズム
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ニュース解説
学習教材1: 米雇用統計ショックから学ぶ「経済指標の読み方」
学習目標
このニュースで経済指標がなぜ為替相場を大きく動かすのかを理解しよう!
何が起こったの?
8月1日に発表されたアメリカの7月雇用統計で、お仕事の数(非農業部門雇用者数)が7.3万人しか増えませんでした。みんなは10.4万人増えると予想していたので、予想より3万人以上も少なかったんです。
【用語解説】非農業部門雇用者数
農業以外の分野で働く人の数がどれだけ増えたかを示す指標。アメリカの景気を判断する最重要指標の一つです。
なぜこんなに大騒ぎになったの?
- アメリカの景気の健康状態がわかる
- お仕事が増える = 景気が良い
- お仕事が減る = 景気が悪くなりそう
- FRB(アメリカの中央銀行)の政策が変わる
- 景気が悪くなりそう → 金利を下げて景気を刺激しよう
- 金利が下がる → ドルを持つ魅力が減る → ドル安
【用語解説】FRB(Federal Reserve Board)
アメリカの中央銀行。日本でいう日銀のような存在で、金利政策を決める重要な機関です。
実際にマーケットはどう動いたの?
覚えておこう!悪い経済指標 → ドル売り → 円高という流れです。
- ドル円:150円台 → 147円台(約3円の円高!)
- 日本株:40,799円 → 40,290円(508円安)
- アメリカの金利:4.37% → 4.22%(大幅低下)
学習教材2: 日経平均4万円割れから学ぶ「株式とFXの関係」
学習目標
株価とFXがなぜ連動するのかを理解しよう!
どうして日本の株価がアメリカのニュースで下がるの?
これはとても良い質問ですね!一緒に考えてみましょう。
- アメリカは日本の大切なお客さん
- アメリカの景気が悪くなる → 日本の商品が売れなくなる
- トヨタやソニーなど輸出企業の株価が下がる
- 投資家の心理
- 不安になった投資家 → 株を売って安全な資産(債券や現金)に移る
- これを「リスクオフ」と呼びます
【用語解説】リスクオフ
投資家が不安になって、リスクの高い資産(株式など)を売って、安全な資産に移ることです。
覚えておこう!株式とFXの相関関係
ポイント!
この関係式を覚えておくと便利です。
・日本株下落 → 円高になりやすい
・日本株上昇 → 円安になりやすい
なぜかというと、外国人投資家が日本株を買う時はドルを円に交換し、売る時は円をドルに戻すからです。
学習教材3: ドル円急落から学ぶ「金利差の重要性」
学習目標
金利差がなぜ為替相場の方向を決めるのかを理解しよう!
147円まで円高が進んだ理由
なぜこうなったの? 一緒に段階的に考えてみましょう。
- アメリカの雇用統計が悪かった
- FRBが金利を下げると予想された
- 日米の金利差が縮まると考えられた
- ドルの魅力が減った
- ドル売り・円買いが加速した
【用語解説】金利差 2つの国の金利の差のこと。金利の高い通貨の方が投資家に人気があります。
実際の数字で確認しよう
| 項目 | 変化前 | 変化後 | 影響 |
|---|---|---|---|
| アメリカ10年金利 | 4.37% | 4.22% | ↓0.15% |
| ドル円 | 150.53円 | 147.06円 | ↓約3円 |
知識コーナー
深掘りコーナー:なぜ円は「安全通貨」と呼ばれるの?
FX初心者の皆さんからよく質問される内容です!
円が安全通貨と呼ばれる理由
- 日本は政治的に安定している
- 日本は債権国(お金を貸している国)
- 円キャリートレードの巻き戻し
【用語解説】円キャリートレード 金利の低い円を借りて、金利の高い通貨で運用する取引。不安が高まると、この取引を解消する(円を買い戻す)動きが出ます。
実際の動きを見てみよう
市場が不安になった時の典型的なパターン:
- 株価下落 → リスクオフ → 円買い
これが今回も起こったんですね!
チャート読み方講座:サポート・レジスタンスを理解しよう
今回のドル円の動きを例に、チャートの見方を学びましょう。
重要な価格帯
- 150円台: 今回の高値圏(レジスタンス)
- 147円台: 現在のサポートライン
- 145円台: 次の重要サポート
【用語解説】サポート・レジスタンス
- サポート: 価格が下がりにくい水準
- レジスタンス: 価格が上がりにくい水準
今日の学習ポイント
必ず覚えておきたい5つのポイント
- 雇用統計は最重要経済指標
- アメリカの第1金曜日発表(今回は8/1木曜日)
- 予想との差が大きいほど相場への影響大
- 悪い経済指標 = その国の通貨安
- アメリカの指標悪化 → ドル売り
- 日本の指標悪化 → 円売り
- 金利差が為替の方向を決める
- 金利上昇期待 → その通貨買い
- 金利低下期待 → その通貨売り
- リスクオフ時は円が買われやすい
- 株安 + 円高の組み合わせはよくある
- 安全資産への逃避
- 株式とFXは連動しやすい
- 特に輸出企業の多い日本では顕著
- 外国人投資家の動きに注目
理解度チェック
以下の質問に答えられるか確認してみましょう!
- なぜアメリカの雇用統計が悪化するとドル安になるの?
- 日本株が下落すると円高になりやすいのはなぜ?
- 金利差が為替に与える影響を説明できる?
答えられない場合は、もう一度該当箇所を読み返してみてくださいね!
次回予告
明日の勉強テーマは「中央銀行の政策変更を先読みする方法」を予定しています!
今日の復習課題
- 今回の雇用統計の内容をもう一度整理してみよう
- ドル円チャートで147円のサポートを確認してみよう
- 自分なりに「なぜ円高になったか」を説明してみよう
今日もお疲れさまでした!
市場の大きな動きは最高の教材です。今回のような実例を通じて、FXの仕組みが少しずつ理解できるようになります。分からないことがあれば、いつでも基本に戻って学習し直すことが大切です。
一緒に頑張りましょう!📈
FXインストラクター 鈴木
※こちらは海外在住の日本人向けコンテンツになります。
